▲▽車山高原～音楽の奏原ブログ～▽▲

先日のブログで「立候補予定者 公開討論会」についてふれた、東筑摩郡
麻績村の村長選挙が昨日15日に告示され、届け出順に、新人で元村助
役の高野忠房さんと、再選を目指す現職の飯森文治さんによる選挙戦が
確定しました。投開票は20日に行なわれます。





今朝の信濃毎日新聞の記事では、2氏の政策や村づくりへの指針が示さ
ていました。WEB版(信州Liveon)には、


高野氏は、近隣自治体との合併には慎重姿勢を示し「当面の自立」を強調。
観光事業の立て直しなどを掲げる。

飯森氏は、高速情報通信網整備への着手などの実績をアピールし、隣接
の同郡筑北村との合併推進を訴えている。


としか掲載されていませんが、高速情報～というのは、当初はこのように
予定されていたのに、地域活性化・公共投資臨時交付金を使って村独自
で光ファイバーケーブルを敷設してブロードバンドサービスを始め、村の
総務課長さんが「今の若い世代が将来的に不便と感じないようにしたい」
と仰っていた件でしょうか。補正予算見直し等の影響はなかったのかな？
定住人口が増えるきっかけにでもなればいいですね。わかりませんが。




信濃毎日新聞では12月10.11日の2日間に亘り、村政の今についての
特集が組まれていました。
　


「実らぬ特産品作り 続く人口減」に、「客足伸びない観光施設」・・。




なにも麻績村に限ったことではない問題と現状です。




記事には、村内でのカリンの栽培・加工による特産品化への取り組みも
紹介されていましたが、価格の下落、生産農家の減少、販売不振など、
厳しい現状が記されていました。しかしきっと、体や健康に優しい良質な
商品だと思います。おそらく、ブランド化への取り組みが弱かった、販売
経路が確立していなかった、などが起因しているのでは・・。



やはり「見せ方」「魅せ方」というのは大事ですね。生産から販売までの
ストーリー性が見受けられない、商品パッケージにも新鮮味がないなど、
色々と感じることがありました。もったいないなぁ。




そういえば、村内「聖レイクサイド館」で食べたカレー、美味しかったな♪





このレストランだけでなく、宿泊施設「シェーンガルテンおみ」の利用者
アンケートの結果も見させていただきましたが、料理・接客ともに高い
評価を受けていました。 ただ、両施設とも「空間演出」という観点から
考えますと、あまり良いとは言えないと感じました。多額の費用を掛け
なくても、充分な改善効果が出そうな点が数多く見受けられます。
シェーンガルテンあたりは、こちらの施設の営業スタイルが、だいぶ参
考になると思います。行政関係で運営している施設としては、とても優
れた施設だと前々から注目していました。ただ、こちらの施設でも経営
状態や運営団体などについて、最近ニュースになっていますが・・。
シェーンガルテンの運用、もったいないなぁ（←そればっかり(^^ゞ）。



聖高原スキー場の集客増を図る、というのは難しいことだと思います。
既存施設の競争力を高める、という点において、この両施設が果たす
役割は大きいでしょうね。




選挙のことを書いているのか、観光のことを書いているのかわからなく
なってしまいましたが(^^ゞ、観光の振興については、内容に違いはあ
るかも知れませんが、両候補者に共通する公約だと思います。既存施
設の集客増、グリーンツーリズムの構築、認知度向上のための広告戦
略の立案などについては同時進行しなくてはならないでしょうし、項目
によっては地域の方々と協働で進めるのが良いと思います。近隣市町
村との広域観光の推進を図ることはもちろん重要ですが、個々の魅力
を高めずして結んだところで、観光力(?)が強まるとは私は思いません。




「村」というコミュニティを、そしてアイデンティティについて、もっと時間
をかけて、そして大切に考える機会と時間を設けたほうが良いのでは
ないかと村外から見て、そう思います。なにも焦る必要、ないのでは。






今からなら間に合うことがたくさんありますよ。麻績村の皆さん！