2009年04月16日

愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2

愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2

〔清水まなぶ さん : 音楽の奏原2006in車山高原にて〕





昨日は「音楽の奏原2003」での『清水まなぶ』さんをご紹介しましたが、
続く2004年もまた、清水さんの熱いミュージシャン魂を感じる出来事が
ありました・・







台風直撃によって中止せざるをえなかった「音楽の奏原2003 オープ
ニングライブ」。今年こそ、と気合いを入れた私たちに更なる試練が訪れ
ました。訪れなくていいのに(苦笑)。





2004年のオープニングライブは、5組のミュージシャンが出演!
愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2


出演順でご紹介しますと・・(敬称略)
■清水まなぶ  ■LisaHalim  ■[ma]  ■INSPi  ■川嶋あい





豪華ではないですかぁ~☆



そして、トップバッターでご出演の清水さんには、ライブMCまでやって
いただいたんですよ♪ラジオパーソナリティとしてもカッコいいですし☆







出演順に写真をのせますと・・
愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2 ⇒ 愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2 ⇒ 愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2 ⇒



愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2 ⇒ 愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2





お気づきの方もいらっしゃると思いますが、そうです、会場が変わって
います。それこそが、イベント開催から3年目にして初めての緊急事態
だったのです。





トップバッターの清水さんの演奏がスタートした時は
愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2
こんな感じで、まずまずの天気だったのですが、2番手のLisaさんの頃
から北側の空には、不気味に拡がって来る雷雲。リフト部に設置されて
いる観測レーダーは、しっかりとその影を捉えていました。そしてその情
報は逐一、私たちに届けられていました。





この頃から、スタッフ間での無線のやり取りが頻繁になります。





そして、そうこうしている内にステージは3番手の[ma]さんになりました。





時折目視できる稲光と低く響く音。激しくなる動悸と浮んでくる妙な汗。







FM長野の方からの、その無線の一言で決断せざるを得ませんでした。



「雨だけであれば濡れれば済む事です。でも雷では、最悪の場合死者
が出ます。どうするか、古畑さんが判断してください」





これほどまでの責任を負っていたとは・・。





ふと我に返ると、ステージに向かって駆け出し、演奏中の[ma]さんに
両腕で大きく「×」を出しました。[ma]さんも最初は、その意味が判ら
なかったようですが、私たちスタッフの緊迫感が伝わったようで、曲の
途中にも関わらず演奏を止めてくださいました。





一気にざわつく会場。突き刺さるような視線が向けられているのが充分
伝わってきます。 しかし、それどころじゃない。一度決めたら徹底的に
やらなければ。すぐに建物内に入るよう、スタッフ全員で誘導。何百人
もの人が移動するのは普段であれば時間が掛かるでしょうが、そこに
いたお客さまは、今から思えば信じられないほどスムーズに移動して
くれたのです。全員が安全な場所に入ったのと同時に響く雷鳴と滝の
ように降るどしゃぶりの雨。





誰も濡れることなく済みました。





息つく暇もなく、次の問題が迫っています。





いつ雨は止むのか。そしてイベントは続行できるのか。







すぐに止むだろう、という希望的観測は、気象レーダーからの情報で
打ち消されました。2時間近く雲はぬけないだろう、と。





ライブの進行状況はまだまだ半分。たくさんの方が聴きにきたと思わ
れる2組のミュージシャンのステージが残っていました。





車山スタッフ、FM長野さん、音響会社さん、皆で集まって立ったまま
話し合います。皆が厳しい顔をしていたと思います。





そして出した結論は、「屋内でやろう」。





前日からセッティングしてきた環境を変えることは、素人の私からみ
ても大変な作業。しかもPAは屋外のテントの中から調整するという
非常に難しい条件でした。





そして出演者間のスケジュール調整も必要になり、『川嶋あい』さん
と『INSPi』さんの出演順を変更。そして、演奏を中断させてしまった
[ma]さんをラストに据える、ということになりました。





次は会場づくり。



レストランとして営業しているスペースをライブ会場に変えるのもまた
大変な作業でしたが、本当に本当にありがたいことに、「なんとかライ
ブを再開しよう」という私たちの姿を見ていたお客さまも協力してくださ
り、その作業は意外なほどスムーズに進みました。







そしてまた、私たちはこの「愛すべきギター少年」に救われたのです。







ライブが再開するまでもうちょっと時間が掛かるから、僕が唄いまーす

よかったらみんなも一緒に唄ってね

愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2  愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2


歯車がひとつ狂えば、思い出したくもない1日になりそうなこの日のこと
を、今でも思い出して涙が出てきそうになるのは、『清水まなぶ』という
ミュージシャンの熱いきもちがあればこそ、です。





「もうライブは中止かな」、「ひょっとしたら再開するかも・・」、「いろいろ
あったけど、いいライブだった!」、この素晴らしい流れと演出を、清水
さんはしてくれたのです。





温かい雰囲気に包まれて、ライブは再開。
愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2  愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2


『INSPi』さん、『川嶋あい』さんにとっても、リハーサルしづらい条件だ
ったと思いますが、素晴らしい音楽を届けてくれました。



愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2





そして会場への入場も、まったく混乱することなくスムーズだったのは
お客さま同士の譲り合いのきもちがあればこそ、でした。







ライブ終了後の簡単な打ち上げの様子です
愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2
清水さんの挨拶で乾杯。この時のビールの味は忘れられません。







ライブが終わる頃には雨も止み、綺麗な夕焼けが空を染めていました。







なんていう1日だったのでしょう・・。どうしてここまで大変な思いをしなくて
はいけないのでしょう・・。





でも最後はみんなで笑うことができました。スタッフも関係者もみんなで
ぐっ、と固く固く握手することができました。

愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2






なんという素晴らしい1日だったのでしょうか・・。







この日のイベントに来てくださったお客さまからも、温かい言葉で綴られ
たメールをいくつも頂戴しました。
「もうダメだと思っていたのに、聴くことができて本当に嬉しかったです、
スタッフの皆さんの熱い気持ちが届いてきました」、「あの状況で誰一人
雨に濡れなかったのはすごい!スタッフの方の判断力に感動しました」
など・・。この嬉しさを表す言葉は見つかりません・・。





今でも語り草(?)になっている、この日のライブ。それは『清水まなぶ』と
いうミュージシャンのおかげであることを、私たちスタッフは忘れません。





皆さんもぜひ、彼の音楽を聴いてください。彼の情熱を感じてください。
歌に込められた想いを受け取ってください。ギター少年の熱い「心」を!





愛すべきギター少年『清水まなぶ』さん その2






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