▲▽車山高原～音楽の奏原ブログ～▽▲

第1講 講師　ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニー日本支社
支社長　高野 登 氏


昨日に引き続き、14日（月）に開講した〔平成21年度松本市観光ホスピタリティ
カレッジ〕の第1講を受講して知ったこと、感じたこと、学んだことなどを書こうと
思います。書くことによって、自分自身でも整理できますしね(^^ゞ




最初の話題は、今春の善光寺御開帳に訪れた県外からお越しの方々に向けて
行ったアンケートの結果について、でした。「次の御開帳にもまた来ますか？」、
「御開帳の年でなくても長野市に来ますか？」という質問に対し、「御開帳の年
は訪れたいが、それ以外では・・」という回答が多かったそうです。また、滞在中
における、サービス・運輸関係の人との接触についても、良い印象を持った方は
多くなかったとのこと。もちろん、回答数や抽出方法によって結果に影響がある、
という前置きはありましたし、感じ方の尺度は人それぞれですからね。観光客の
方を、おもてなしの心で迎えようとしたのに、なかなかできる状況ではなかった、
という混雑振りも聞かれますし・・。




来年の県内観光の一大行事のひとつは、何といっても「御柱祭」です。こちらも
七年に一度の大祭です。諏訪地域でも、雰囲気が徐々に盛り上がってきていま
すし、観光関連機関・業者の様々な動きも始まっています。


では、その「御柱祭」の間の観光情勢はどうかというと、天候面など、同条件で
判断することは難しいとはいえ決して良いわけではなく、NHK大河ドラマ「風林
火山」の効果があって例外的に好調だった年はあったものの、それ以外の年は
低調です。




高野さんが仰っていたのは、その間の6年間をどうするのか？ということです。
避けて通れない問題(?)のひとつが「長野新幹線」です。呼称についても論議
になっていますが、〔長野行き〕だった新幹線が、そうでなくなった時に、先の
アンケート結果が実は的を得ており、実際にはもっと【潜在層】・・今回の長野
旅行にいい印象を持たなかったということを、声に出していない観光客の方が
多くいらっしゃった場合、線路の延びた先に向かってしまい、一大行事でもな
ければ長野市を訪れることはない、という事態を想定し、もっと重く受け止めた
ほうがよい、ということです。






その期間の間に、長野市をリピートしていただくために重要になってくる要素
のひとつが「ホスピタリティ」であると、高野さんは仰います。もちろん、画一的
なホスピタリティなどあるわけなく、その環境、その人によって違いがあります
し、また、それぞれの良さがあると思います。ただそこには、共通する〔想い=
マインド〕があるはずですから、各々の立場でそれを表現することができ、それ
が長野市の観光面において集合体として現れれば・・ということだと思います。
更には、一大行事に頼らない、その地域でしか体験できないプログラムを如何
に企画・運営するか・・だと考えます。





そのことは長野市だけに限ったことではなく、車山高原のある諏訪地域でも真
剣に考えるべきことです。少しは期待していた〔高速道路1000円〕という策の
効果がほとんどみられなかった・・というよりも落ち幅が増したこの諏訪地域。
予想を上回る深刻な事態、と捉える関係者の皆さんも多いと思います。来年が
良ければ・・それはもちろんですが、リピーターを、そしてファンを増やすことの
根幹にあるものについて今一度、しっかりと考え、訪れてくださる方を迎える姿
勢と、次に繫がる術を作っておくことが大切だと思います。私自身もよく考え、
用意をして、そして実践できれば、と思います。






話は少し逸れますが、以前も書いたように、この松本市観光ホスピタリティカレ
ッジは、「平成21年度 長野県信州おもてなしカレッジ」の指定講座（松本会場）
でもあります。今年度のこのカレッジは他に、中野・上田・辰野にて開催されま
す。カリキュラムはそれぞれ異なりますが、学び、そして実践しようという気持ち
が各地に根付き、心の交流が長野県の多くの場所で行われるといいですね。
もちろん私もそうしたいと思います。






・・その(2)でも終わりませんでした(^^ゞ まだ冒頭の10分くらいでこんなペー
スですと、自分でもいつ書き終わるの・・という感じですが、気持ちの熱いうちに
にできるだけ書こうと思いますので、今しばらくお付き合いのほどを・・。