2009年03月10日
冬の八島ヶ原湿原

〔下諏訪町八島ヶ原湿原 『鷲ヶ峰ひゅって』にて〕
春の大仕事、広域観光パンフレットである「信州ビーナスラインガイド」の制作に
取り掛かっています。今年、大きく変更を加える部分があり、それこそが今年の、
そしてこれからの〔霧ヶ峰スタイル〕を提案する大切な部分ですので、とても信頼
している方にお会いして、制作の方向性に間違いがないのか、どのくらいの情報
を盛り込めばいいのか、などの打ち合わせをさせていただきました。
その方は、八島ヶ原湿原のすぐ近くにある宿「鷲ヶ峰ひゅって」のオーナーであり、
長きに亘って「八島ビジターセンターあざみ館(下諏訪町 町営)」の運営に携わっ
ていらっしゃり、同湿原に留まらず霧ヶ峰一帯の学術的研究の第一人者でもある
田口さんです。ヒュッテのオーナー・・というと、いかついイメージをお持ちの方も
いらっしゃるかも知れませんが、田口さんはとても穏やかで紳士的にスマートで、
私がいうのも大変失礼なのですが、とても聡明な方で、お話しをするのが愉しみ
な方なのです。「ビーナスラインガイド」のことも大変高く評価してくださり、下諏訪
町の観光課さんによる販促活動でも「ビーナスラインガイド」を多数配布していた
だいています。また昨日は、昨年6月の「旅フェア2008」でご一緒した同課の方
にも久々にお会いしてご挨拶しました。
「霧ヶ峰(車山高原・霧ヶ峰高原・八島ヶ原湿原)」を取り巻く〔観光事情〕は、過去
より様々な討論と取り組みが成されてきました。〔自然保護〕〔観光業〕〔地権者〕
など、多様な人達が関わっている場所である霧ヶ峰。ベクトルを同一にするのは
並大抵なことではないと思います。その中で、ひとつの方向性として見出された
のが「霧ヶ峰オリジナルのエコツアー」です。これを核とする『霧ヶ峰"彩り草原空
間"構築プロジェクト』は諏訪市・下諏訪町・茅野市の3市町が関わっており、内
閣府の『地方の元気再生事業』にも選ばれています。
この取り組みが進み、観光客の皆さんに理解され、共に歩んでいくことができれ
ば、それこそが『マスツーリズムからニューツーリズム(エコツーリズム)に変化
する』という、良い事例のひとつになることは間違いありません。
「理解され、共に歩む」・・。それには時間が掛かるかも知れませんが、すぐにで
も取り組まなければなりません。自然保護・景観保護といっても、ただやみくもに
放っておいても保たれるものとそうでないものがあります。霧ヶ峰も場所によって
植生や生態が異なっているため、人が介在したほうがよいこともあるのです(例:
霧ヶ峰高原の早春の火入れ など)。
そうはいっても私たちのように、たくさんの方々に訪れていただいて成り立ってい
る産業もありますので、私の仕事である広告活動・販促活動を図るうえで重要に
考えているのは 〔上手にバランスをとること〕に他なりません。そして、「ビーナス
ラインガイド」もまた、単なる観光パンフレットに留まらない〔役割〕を持たす必要が
あるのです。発行部数の多さや仕上がりの良さもあり、周辺の関係機関や旅行
業社、そして手に取ったお客様から好評をいただいている、このパンフレットだか
らこそ、最新の事情に気を配り、手を加え続けて、〔メッセージ〕を発信することに
意義と効果があると思います。
田口さんは、その〔バランス〕を大切に考えてくださっていることもあり、とても心
強い存在なのです。
1時間余り、色々と打ち合わせをさせていただき、方向性の確認と修正点などを
話し合いました。「このくらいのものが○○や○○でも出来たらいいんだけどね」
という言葉を聞くと、やはりこのパンフレットは近隣の各種団体などにおいて、ひ
とつのベンチマークになっているんだなぁ、と担当者の1人として嬉しく思います。
さてさて、つらつらと書いてしまいましたが、この『鷲ヶ峰ひゅって』、「静寂」という
最高の贅沢を愉しめる宿です。時を積み重ねてきた温かみのある宿。季節によっ
て、全く異なる空間が広がるのが八島湿原。四季を通じて訪れる方がいらっしゃ
るのが判ります。本当にお薦めの宿です。
玄関です

薪ストーブは暖かいですね

昨日は奥のテーブルで打ち合わせ
ダイニングテーブルには木のアートが

ランプもいいですね
書籍も揃っています

鳥の巣箱がありました

入居者(鳥)募集中
『鷲ヶ峰ひゅって』 (諏訪郡下諏訪町八島湿原10618)
◇WEB http://www.nature2.jp/ ◇TEL 0266-58-8088
冬の八島ヶ原湿原は静寂の中の静寂。春の息吹はまだまだ感じられません

※冬季でも湿原内を歩くことは固く禁じられています、ご注意を
霧ヶ峰⇔八島湿原の区間のビーナスラインはまだまだ積雪路面でした、ひゃ~☆

左のカタマリが、なにかの動物(人?)に見えてビックリしました・・(;泣)
Posted by ふ~るん at 10:50│Comments(0)
│仕事