霧ヶ峰高原の火入れ

ふ~るん

2009年04月30日 10:03


〔ビーナスライン 霧ヶ峰インターチェンジ付近〕





「インターチェンジ・・」と表記はしていますが、これは地点の名称
でして、ビーナスラインは平成14年に全線無料化されております。





さてさて、今朝の信濃毎日新聞にも掲載されていたので、ご覧に
なった方もいらっしゃると思いますが昨日、諏訪市の霧ヶ峰高原
で「火入れ(野焼き)」が行われました。面積は約6ヘクタールとの
ことです。

  




【関連記事】
信濃毎日新聞  長野日報 


それにしても、きれい(?)に燃えたものです。





元々この場所はレンゲツツジの群落でして、6月中旬にはこのよ
うな景色が広がります(撮影:2007年6月)
  



なかなかの咲きっぷりで、観光資源のひとつになっていたのです
が、ここ数年は特に「レンゲツツジは草原の森林化につながる」と
いう見解がまとまりつつあり、霧ヶ峰の特徴でもある、『人の生活
が介在した半自然草原』に戻して、植生を回復させようという流れ
になっています。





実際に火入れをした区域から、霧ヶ峰自生の植物が再び咲いた、
という話も聞きますし、これからは一層、その効果が実証されて
いくのではないか、と思います。





私が制作を担当している『ビーナスラインガイド』では、2年前から
霧ヶ峰高原のページに、レンゲツツジをメイン要素に据えることを
やめています。それは、このような流れになっていくんだろうな、と
その頃から考えていたからです。



青空と新緑、そして色あざやかなレンゲツツジの群落が創り出す
景色は、それは見事なもので、毎年愉しみにしている方もたくさん
いらっしゃいます。その方々にとっては期待外れの景色になって
いくのかもしれません。大切なのは、しっかりと説明をして理解を
していただくことだと思います。



また、もしも未だに霧ヶ峰高原の初夏の代名詞として、大々的に
紹介をするような媒体や、観光案内における意識が強いとしたら
早々に改めるべきだと思います。





大型連休も始まったばかりで、動向を探るのはまだ早いかもしれ
ませんが、観光地は〔選んでもらう〕場所でもあります。わざわざ
出向いてくださった、ということを忘れずに、この後の取り組みを
する必要があるのではないでしょうか・・。







夜、草原から飛び出してきた野ウサギくん。ねぐらは大丈夫だっ
たのかな。鳥の巣は大丈夫だったのかな・・。小さな心配です。







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