『松本市観光ホスピタリティカレッジ 記念講演 公開講座』
「絆が生まれる瞬間 ホスピタリティの舞台づくり」
講師:高野 登 氏 〔ザ・リッツ・カールトン・ジャパン・カンパニー日本支社 支社長〕
去る12日木曜日、『松本市観光ホスピタリティカレッジ』の修了式が行われ、その
後、記念講演・公開講座が開かれました。カレッジの受講生が約100名、一般の
参加者が約200名ということで、やはり高野さんのお話を聴きたい!と、思う方の
多さと熱心さに改めて驚きました。
その感想などにつきまして、二度に分けて書こうと思います。
高野さんのお話から、今の経済状況の深刻さを改めて実感しました。「〔不況〕の
対義語は〔好況〕であるが、今回の経済危機を〔不況〕と表現し、心のどこかで〔好
況〕が来ることを期待することはムダである。今回の経済危機は〔価値観〕の変化
をつきつけるものである」と。・・恐ろしい気さえしてきます、本当に。
このような状況においても、月間の売上記録を更新しているザ・リッツ・カールトン。
そのザ・リッツカールトンでさえ、企業の「存在理由(レーゾンデートル)」という原点
に立ち返る経営に重きを置く、といいます。「ビジネスサーフィン」という言葉も何度
か語られていましたが、ホテル業界でもこれまでは、3年計画で先が見えていたが
今はもう見えないほど足元が急激に変化している、と。そしてこれからはますます、
消費者から厳しく〔選別される〕ようになる、とも。
しかし、こういう状況だからこそ、本当の「生き抜く力」を身につけなければならない、
このように舵取りをしなくてはならない、と決意させてくださるような事例・メッセージ
もお聞かせくださいました。
企業・団体などでは「ネッツトヨタ南国(高知県)」「川越胃腸病院(埼玉県)」「伊那
食品工業(長野県)」を例に挙げられ、経営に必要なこととは何か?について、各々
の特色と経営者の姿勢・人柄(人徳)、共通する点などをご説明いただきました。
【講談社 セオリー2008vol.4「サービスの王国へようこそ!」】より
ネッツトヨタ南国の特集記事です
これらの企業・団体が、いかに「人」を大切にしているか。経営者・リーダーの果た
すべぎ役割、そして理想像とは・・など、講演は続いていきます。
【その2に続く】